プリンシプル

文章に真正面から携わるおシゴト人間の逃げ場

【つぶやき】人を、自分を育てる

なんとなく思いついたことをメモする癖があって

たまに思い出しては、ブログにUPしています。

 

■2017年1月25日

村上龍が「人を育てる」というテーマでこんなことを書いている。

 

とくに「クラシック音楽」が良いと聞かせて育ててこなかった息子が

いつのまにかクラシック音楽を聴くようになっていた。

なぜかと尋ねたら、「小さいころから家でかかっていたから自然と聴くようになった」という。

 

学生の頃を思い出した。

受けていたゼミに舞台の講義があった。

そこに集まるのは、両親の影響で、宝塚もオペラも歌舞伎も

小さいころから身近にあるような人が多かった。

 

かたや、私はいっさいそんな環境で育っていないTHE庶民。

知識なんてかけらもないから

バイト代と、時間(学生だから有り余っている!)を使って

少しでもそういうものに触れるようにしていた。

人より映画を見る本数も少なかったのに、

映画のゼミに入ってしまったがために年に150本の映画を見たこともある。

夜中にココアを入れて、白黒の映画を見るのとか

最高に楽しかったな。

 

知識や経験の溝をどう埋めるかということを考えていた。

1を見て、10を知る人になりたかった。

 

 

今でも生まれた環境の格差について

恨めしさを感じたりもするけれど、

はなから横一列に生まれることなんざできないんだから

その時の自分の精一杯をやるだけだ。